文字項目の長さが決定するタイミング - SAS
lengthステートメントを使用しない場合、文字の長さが決定するタイミングは、dataステップの中で該当変数が初めて登場してくるところです。
data TEST ; A = "12345" ; output ; A = "01234567890" ; output ; run ; proc contents data=TEST ; run ;
上記のプログラムでは、変数 A に最初の式で5バイトの文字列を格納し、次の式で10バイトの文字列を格納しようとしています。文字の長さは、最初の式で決定するので、変数 A の長さは5バイトです。なので、次の式で10バイトの文字列をすべて格納することはできません。
初めて登場するタイミングで決定すると言いましたが、この「初めて」というのは実行されない式にも当てはまります。
data TEST ; A = 1 ; if A = 0 then B = "1" ; B = "12345" ; run ; proc contents data=TEST ; run ;
if 文の中の B = "1" ; は実行されませんが、dataステップの中で「初めて」変数 B が登場するタイミングです。しっくりこないかもしれませんが、ここが変数 B の長さが決定するタイミングで、長さは1バイトとなります。変数の長さは1バイトなので、最後の5バイトの文字列をすべて格納することはできません。
場合によってはバグの元にもなるかもしれないので、事前にlengthステートメントで、文字の長さを決めておくのが良いかと思います。
バグ発生経験者より自戒を込めて
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